夏も冬も、毎日洗濯してるのに、なんだか濡れると嫌なニオイがするの…。
なぜなんだろう?
毎日の洗濯で「タオル」も「シャツ」も「部活のユニフォーム」も洗濯してるのに、臭いが気になるときがありますよね。
香りの強い柔軟剤を使う方もいらっしゃいますが、根本的な解決にはなっていないようです。
衣類に残る「嫌なニオイ」の原因は、汗や皮脂が繊維に残っているからです。
汗や皮脂をしっかり落とすためには、洗濯機に入れる前の「予洗い」を行うこと!
これで洗濯物の仕上がりがずいぶん変わりますよ。
毎日予洗いするなんて、時間がないわ!
ですよね。
そんな時には「つけ置き」でも対応できますよ。
クリーニング工場で洗いから仕上げまで経験してきた洗濯のプロ・アライグマが詳しく解説します!
予洗いを取り入れることで
「汗臭くない・ニオイ戻りのない」タオルや衣類で、
家族みんなが気持ちよく過ごせるようになります!
「予洗い」で得られる効果【驚きの仕上がりに!】
「予洗い」とは洗濯機に洗濯物を入れる前に「下洗いをする」ことです。汚れのひどいものや、汗や皮脂の付いた衣類の汚れや臭いの取れ方が、予洗いをするかどうかで大きく変わってきます。
- 汗の臭いを取り除くことができる
- 衣類にシミを残しにくい
- 毎日着る衣類やタオルの嫌なにおいを防ぐ
それでは詳しく見ていきましょう。
汗の臭いを取り除くことができる!
毎日着る制服のカッターシャツやブラウスをよく見ると「汗染み」ができてしまってるわ…。
毎日洗濯していても、皮脂や汗などの汚れはどうしても蓄積されてしまうの。
毎日洗濯しているのに
「汗の臭いがする・汗染みができている」
ことがありますよね。
これは、洗濯機に入れる前に「予洗い」することで解決できます。
子どもの制服のシャツやブラウス、体操服などはどうしても汗の臭いがついてしますものですね。
洗濯した後は気がつかなくても、着ているときに少しぬれたりすると「臭い戻り」を感じることもあります。
ぜひ「予洗い」で汗の臭いや汗染みのない仕上がりを実感してください。
衣類にシミが残りにくい!
食べこぼし、調理中の油跳ねなど、衣類にシミが残りそうな汚れが見つかったときは、ぜひ「予洗い」をしてシミになるのを防ぎましょう。
この時は、衣類全体でなく、汚れ部分だけで大丈夫!
油汚れは「酸性」の汚れになります。
洗剤は「弱アルカリ性」のタイプを選ぶと効果的です。
皮脂や汗も「酸性の汚れ」になるので、「弱アルカリ性の洗剤」が効果を発揮するわ!
毎日着る衣類やタオルの嫌なニオイを防ぐ!
多くの方が気になっているのが「タオルの黒ずみや臭い」ですよね。
こちらも毎日洗うのですが、黒ずんできたり、濡れると嫌なニオイが戻ってきたりしてしまう厄介なものです。
- 濡れたまま長時間放置しない
- 洗濯後、すぐに干す。
- 乾燥に時間をかけない(4時間から5時間で完全に乾かす)
タオルは量も多く、バスタオルだと分厚く大きいため乾燥に時間がかかりがち。
雑菌の繁殖を防ぐためにも「洗濯後は早く干して、早く乾かす」のが効果的です。
それでも、どうしても臭いや黒ずみは出てくるものです。
そんな時は「酸素系漂白剤につけ置き」の予洗いがおすすめ!
臭いもなくなって、スッキリと仕上がります。
洗濯物を干す手間から解放してくれて、さらに早く乾かすことができる「衣類乾燥機」なら「ニオイ戻りなし!」
アライグマは6キロ衣類乾燥機(パナソニック)の導入で、洗濯のストレスが大幅減!
電気衣類乾燥機について、詳しくはこちらの記事「【オール電化なら電気衣類乾燥機】洗濯物干しから解放されよう!」で解説しています。
効果的な「予洗いの」方法
代表的な4つの予洗い方法を解説します。
- 洗濯ブラシを使ってヨゴレを掻き出す
- お湯につけておく
- 酸素系漂白剤につけ置きする(オキシクリーンなど)
- なべで煮沸する
毎日忙しくて、時間の余裕がないんですけど…。
あまり手間をかけすぎず、ササっと済ませましょう!
【おすすめの方法 1】洗濯ブラシを使う
「洗濯ブラシ」ってなんですか?
予洗い専用のブラシなの。馬毛や豚毛、ポリプロピレンなどが使われていることが多いわ。
エリ・そで、など汚れが見える場所には「洗濯ブラシ」と「水で薄めた洗濯洗剤」を使って予洗いするのがおすすめです。
用意するもの
- スプレーボトル(100均で購入できるものでOK)
- 液体洗濯洗剤(弱アルカリ性がおすすめ。なければ中性でも大丈夫)
- 水道水
作り方
- スプレーボトルに液体洗剤をキャップ一杯入れます。
- 洗剤を入れたスプレーボトルに水道水もキャップ一杯入れます(洗剤と水道水は同量です)
- スプレーボトルを良く振って洗剤と水道水が混ざれば完成!
- 保存は一週間です。少量ずつ作るのがおすすめです
予洗い用洗剤ができましたね。
使い方は簡単です!
汗をかいた日の衣類にはまんべんなくスプレーします。
エリ・そで・食べこぼしヨゴレには3回くらいスプレーし、洗濯ブラシでとんとんたたいておきます。
(強くたたきすぎないように、軽くとんとんする感じです)
【おすすめの方法 2】お湯につけておく
タオルや子どもの体操服など「頻繁に洗う・色落ちが気になりにくいもの」には
50~60℃のお湯につけておく
これだけでも効果があります。
洗濯前にバケツにお湯(50~60℃)を用意して
その中に衣類を入れます。
30分くらいつけ置きしてから洗濯機でいつもどおりに洗います。
汚れがひどいときにはお湯に少し洗濯洗剤を入れておくといいわ!
体操服の汗の臭いなどもなくなって、さっぱり仕上がるの!
【おすすめの方法 3】酸素系漂白剤につけ置きする(オキシクリーンなど)
SNSでも人気の「オキシづけ」も、タオルの黒ずみや汗の臭いを取るには効果的です。
- バケツに60℃くらいのお湯を用意する。
- 酸素系漂白剤(粉末タイプ)を表示通りに計量してお湯に入れる。
- しっかり撹拌して溶かす。
- タオルなどの衣類を入れる。
- 2時間程度したら、洗濯機か手洗いで「すすぎ→脱水」する。
- (最長6時間まで。色落ちの心配あります)
- ほかの洗濯物と一緒に洗濯機で洗濯する。
わが家では半年に1回程度、浴槽に60℃のお湯を張って酸素系漂白剤を使ったつけ置きをしています。
つけ終わった後は以下のとおりです。
学生服などの濃い色のものは色落ちしてしまうこともありますので、避けた方がいいです。失敗談は下記の記事にあります。
アライグマのように溜め込まず、こまめにバケツを使った「つけ置き」の方が楽です。
汗の臭いや生乾き臭が気になるタオルなどは、一気につけ置きすると気持ちよく仕上がります!
部分洗い専用洗剤を使う
エリやそでの部分洗いには、洗濯前に塗っておくだけでOKな予洗い専用洗剤もあります。
子どものソックスや部活のユニフォームなど、毎日の汗・汚れに対処するには、コスパも重要ですね。
便利な「部分洗い専用洗剤」について解説します。
部分洗い専用洗剤の選び方
洗濯前に塗って、洗濯機に入れて洗うタイプになります。
汗や皮脂は「酸性の汚れ」になるので、洗剤を選ぶときは「弱アルカリ性」のものがおすすめです。
塗るだけで予洗いができて、とても便利です。
そして、購入時には成分と一緒に「容器」も注目してください!
「ヘッド部分がブラシのようになっていて、こすり洗いができるもの」
これがおすすめです!
わざわざ「洗濯ブラシ」を取り出す手間が省けて、予洗いが楽になります!
ちょっと、汚れが気になるときに、
洗濯物を仕分けながらササっと使えるので、
予洗いを負担に感じることもありません。
ただし「予洗い洗剤を自分で作る」と比べるとコストが高くなりますので、
エリ・そでなど、狭い面積のヨゴレ向き!
汗臭さを撃退!予洗いQ&A
ここまでは、毎日の洗濯前に「予洗い」をしておくだけで、洗濯の仕上がりがよくなることについて解説してきました。
では、実際に予洗いを行うにあたっての疑問にお答えします。
クリーニング店のフロントで、お客様と「予洗い」の話題で盛り上がった思い出があります!
お子さんの制服のシャツなどは、長い時間着ているので汗や皮脂が気になりますよね。理想を言えば「毎日」ですが、忙しい朝の時間を少しでも節約したいですよね。週末にの洗濯時に予洗いしておくだけでも大丈夫です。
ブラシを使わずに予洗い用洗剤だけをスプレーするだけなら15分くらい置いておく方がおすすめです。ブラシを使う場合は、洗濯直前がおすすめです。市販のエリそで用の洗剤の場合は、説明書き通りに使った方がいいです。(色落ち等の恐れがあります)
タオルとバスタオルを一気に予洗いしたいときなどは「酸素系漂白剤」でつけ置きするのがおすすめです。(使えない衣類や色落ちの可能性もありますので、説明書きをご確認ください)
まとめ
今回は、洗濯後も残る「汗臭さ・嫌なニオイ」を撃退する効果的な「予洗い」について解説しました。
毎日でなくても
「気が付いたとき」
「気になる汚れがあったとき」
「時間のある時」
から予洗いを取り入れていただくだけでも、効果を実感していただけます。
毎日洗濯をしている「家庭洗濯のプロ」の皆さんに、ワンランク上の仕上がりを実感していただければ嬉しいです!