毎朝の洗濯に時間がかかっているせいか、干す作業が出かける直前になってしまうことがストレスで……。
「洗濯機のスピードコースは早くて便利だけど、洗濯物の量が多いと使えないのが難点だわ……」
「全自動洗濯機でもコースをカスタマイズする方法を教えて!」
家族全員の洗濯物を朝から洗濯機で洗うご家庭は多いと思います。
少しでも洗濯の時間を短縮できれば、干す時間も前倒しできるのに……。
朝の忙しい時間ですから、少しでも時短になればと思う方が非常に多いです。
クリーニング店の工場で洗いから仕上げまで経験してきたアライグマが、洗濯機の「スピードコース」を使わずに、洗濯時間を短縮する方法とコツをまとめて解説します。
洗濯時間を短縮したい方はぜひ最後まで読んでください。
洗濯コースを「カスタマイズ」して洗濯時間を短縮を実現!
多くのご家庭が「全自動式洗濯機」を導入されていると思います。
スイッチ一つで洗濯コースが選べる優れものです。
少しでも早く洗濯を終えたいときは、コースをカスタマイズすることをおすすめします。
洗濯時間を短くするには
- 洗い 5分(汚れのひどいものは下洗いしておく)
- すすぎ 水量多めで2回(洗剤によっては1回も可)
- 脱水 5~7分
アライグマがおすすめするのは
「スピードコース」ではなく「洗い」時間を短く設定して、洗濯時間を短縮する方法です。
洗濯時に「スピードコース」で早く洗濯を終わらせようとすると、入れられる洗濯物の量が少なくなってしまいます。
洗濯機の「洗い」時間は「3分から5分」程度で十分だといわれています。それ以上長く洗うと、繊維を痛めてしまう原因になることも!
洗濯コースをカスタマイズして「洗い」の時間を思い切って短くすれば、お使いの洗濯機の容量まで洗濯物を入れても、短時間で洗濯を終えることができます。
今お使いの洗濯機の「おまかせコース」や「自動コース」の洗い時間は何分に設定されているでしょうか?
「10~12分」程度でしたら、思い切って洗い時間を5分くらいに設定してみましょう。
それだけでは5分くらいしか洗濯時間の短縮にならないじゃない!
でも、出かける前に5分の余裕ができると、落ち着いて家を出られますよ。
洗濯物の量が多ければ「洗い」時間を短縮することで、洗濯が早く終わりますのでおすすめです。
アライグマの自宅の洗濯機では、「洗い時間」は同じで、水位を中から高に変更したのにもかかわらず2分短縮されています。洗濯機の機種によって違いがあるかと思います。
「洗う」を時短してもいい理由
タオルや下着など、汚れの程度が軽いものは、洗い時間を短くしても大丈夫です。
汚れの軽いものは、5分程度の洗い時間でも汚れは落ちています。
特に最近は、洗濯洗剤の汚れ落としの性能が、グンと高まっていますので、長い時間をかけて洗わなくても、汚れの軽いものなら5分洗いで十分です。
「落ちにくい汚れ」がある場合は、洗い時間を短くすることに躊躇するかと思います。
ということで、毎日の洗濯の「洗う」時間を倍の長さにしたら、汚れ落ちも倍になるわけではありませんでした。
「洗う」時間は短くしてもOKといえるでしょう。
洗い・すすぎと脱水
洗濯時間の短縮を目指すうえで「すすぎ」と「脱水」はどのように設定すればいいのでしょうか?結論から言えば「多めの水量ですすぎ1回」と「脱水は5~7分程度」となります。
「すすぎ」は洗剤残りが心配なので、水量多めに設定して「給水しながら2回」が個人的には理想ですが、時間がかかるのが難点です。
洗剤を「すすぎ1回でOK」なものを使用すれば「水量多めですすぎ1回」や「給水しながらすすぎ1回」でも大丈夫です。
ただし、「脱水」については、洗濯物の乾燥時間を左右するので、しっかり脱水しておく方が安心ですね。
キシキシ感は洗剤残りなのかはわからないのですが、「すすぎ1回」にする場合は、専用の洗剤を使用する方が安心できますね。
洗濯の「洗い」時間を短くしてOKなのはどんな衣類?
洗濯の「洗い」時間を短く設定してもいいのはどんな衣類になるのでしょうか?
おすすめの素材や、洗濯の注意点を解説します。
汚れが軽い衣類
「洗い」の時間を短くできる洗濯物といえば「汚れが軽い衣類」といえるでしょう。
毎日洗濯するタオルや肌着類は、汗や皮脂汚れが主です。落ちにくいほど汚れがたまっているわけではありません。 もし、襟元や袖など汚れが気になるところがあれば、洗濯前にひと手間かけてあげることで解決するでしょう。(詳しくは後述)
毎日洗濯しているものや軽い汚れのものは「洗い」時間を短くしても大丈夫です。
下洗い=予洗いについてはこちらの記事も参考になります!
汚れが落ちやすい衣類
汚れが落ちやすいのは「綿素材」です。タオルやハンカチなどが綿素材の代表的なものになります。
衣類によく使われている「ポリエステル素材」は洗濯に強く、汚れ落ちもいいです。
綿素材は、食べこぼしなどの色は付きやすいですが、家庭で落とせることがほとんどですし、洗濯前の「ひと手間」で汚れ落ちの問題は解決することが多いです。
ということで、洗濯で汚れが落ちやすいのは「綿素材」と「ポリエステル素材」です。
「ポリエステル素材」は「汚れの吸着」という性質を考えると、汚れの軽いものと洗濯するようにしておくと無難ですね!
自宅でダウンジャケットやポリ中綿のブルゾンを洗濯したいときは、こちらの記事が参考になります。
【汚れがひどい衣類の場合】洗い時間の短縮方法2選
汚れがひどい衣類の洗濯で、「洗い時間」を短縮するには
ズバリ!
「予洗いを行う」
です。(下洗い、ともいわれています)
でも、忙しいから洗濯の時短をしたいのに、下洗いする手間や時間がかかってしまえば
「洗い時間」を短縮した意味がない、と叱られてしまいそうですが……。
それを承知で、ランは「予洗い」をおすすめします。
毎日の洗濯のたびに予洗いするのではなく
「たまには予洗いを取り入れる」
くらいの緩さで実行してみてはいかがでしょうか?
効果は抜群です!
では、アライグマが実際にやってみて、効果があったおすすめの方法をご紹介します。
汚れた部分に洗剤をつけて洗濯する 【つまみ洗いは効果抜群】
毎日の洗濯で汚れが気になるのは襟元や袖口が多いかと思います。洗濯前に部分洗い用洗剤を汚れ部分に塗っておく方法がおすすめです。
しっかり落としたいときは部分洗い用洗剤を塗って少しつまみ洗いをしておけば、効果がUPします。
シャツの襟元など、皮脂汚れが付きやすいところは、洗濯機で洗うだけでは落ちにくいですね。洗い上がりを気持ちよく着てもらうためにも、ひと手間かけて汚れを落としたいところです。
毎回は無理でも、ときどき「部分洗い用洗剤」などを使って少しつまみ洗いをしておけば仕上がりが全然違います。
少し手間ではありますが、襟元、袖口などの汚れには専用洗剤+つまみ洗いが効果的です。
実際にクリーニング工場でも、カッターシャツの襟汚れなどがひどいときは専用石けんと専用ブラシ洗いの併用で洗っていました。
臭いが気になる衣類には酸素系漂白剤を使う【生乾き臭撃退】
梅雨の時期など、洗濯物の乾きがイマイチだな、というときに心配なのが「臭い」ですね。
これは、洗濯物に残った皮脂などが菌のエサとなってしまい、菌が増殖してしまうせいで起こります。
臭い対策は、毎日の洗濯に「液体タイプの酸素系漂白剤」を使うことで、タオルなどの気になるニオイを防ぐことができます。
それでも臭いが気になるときは、「粉末タイプの酸素系漂白剤」を使ってつけ置きしてから洗濯すると気になる臭いがなくなります。
そして、洗濯機で洗い終わったらなるべく早く干しましょう。
- 液体タイプ酸素系漂白剤 ウール、アクリル、シルクなどのデリケートな素材も使用可能な場合があります
- 粉末タイプ酸素系漂白剤 ウール、アクリル、シルクなどへの使用は不可の場合が多い
衣類の洗濯表示と洗剤にのラベル表示を照らし合わせて、十分確認しておきましょう。
つけ置きする場合は色落ちにも注意が必要です。
アライグマは以前、学生服を粉末タイプの酸素系漂白剤に50℃のお湯を使ってつけ置きし、色落ちさせてしまいました。
学生服が、真っ黒ではなく「赤っぽい黒」になったことがあります。
家庭で使える洗剤だから色落ちしないだろう、と勝手に判断してしまい大失敗でした。
この失敗以降、洗剤と衣類の表示は必ず確認するようになりました。
生乾き臭などの臭いが気になるときは、洗濯機で洗うときには「液体タイプ酸素系漂白剤」がおすすめです。
洗剤の表示と衣類の表示は必ずチェックしたうえでお使いいただくことをおすすめします。
さらに、衣類乾燥機を使えば、短時間でしっかり乾燥させることができて、生乾き臭の原因菌を抑えることができます。
アライグマは、衣類乾燥機を導入してから、生乾き臭のストレスから解放されました!
まとめ
今回の記事では、洗濯時間を少しでも短くするための「洗い時間の短縮方法」について、わかりやすく解説しました。
洗濯を朝する方も、夜する方にも使える方法になります。
洗濯時間を少しでも短縮して「ゆとりのある5分」を、ぜひ手に入れてください!
もっと、洗濯時間を短縮したい方にはこちらの記事もおすすめです。
わたしも子供が中学生の時は「白靴下の汚れ」には頭を抱えました。
これは「洗い時間の長短」では解決せず、「ときどき手洗いする」で乗り切りました。