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液体洗剤で洗濯したのに、白い粉がつくのはなぜ?原因と対策を徹底解説!

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トリサン

洗濯後の衣類に「白い粉」のようなものがついていて悲しくなりました……。

アライグマ

洗濯した後に見つかると、本当にがっかりしますよね。

でもそれは、トリサンだけじゃないんですよ。多くの方が経験されています。

なぜ白い粉のようなものがついてしまうのか、原因と対策を「洗濯のプロ・アライグマ」が詳しく解説します。

洗濯後の衣類に「白い粉のようなもの」がついていたことがありませんか?

特に紺色や黒色のような色の濃い衣類についているのをご覧になった方も多いはずです。

そして、洗濯物を干しているときに「白い粉のようなもの」がついていると、すっごく残念ですよね。

液体洗剤でも粉末洗剤でも「溶け残り」が起きてしまうのです。

なぜ、洗剤の溶け残りが起こるのか?

そのメカニズム対策について「クリーニング工場で洗いから仕上げまで経験してきたアライグマ」が詳しく解説します。

白い粉が洗濯物に残る原因

白い粉が洗濯物に残る一般的な原因には、次のようなものがあります。

洗濯物に白い粉が残る3つの原因
  • 液体洗剤の成分
  • 水道水に含まれるミネラル分
  • 洗濯物を入れすぎている

上記3つが洗濯物に白い粉のようなものがつく原因です。

では、詳しく見ていきましょう。

液体洗剤の成分

洗濯時に使用する液体洗剤は、主に「界面活性剤」や「漂白剤」、「酵素」などの成分で構成されています。

これらの成分は洗濯物をきれいにするために使われますが、完全に溶けきらない場合には「白い粉」として残ることがあります。

水道水に含まれるミネラル分( 水の硬度)

水の硬度は、洗濯にも影響を与えます。
硬水は、洗剤の成分と反応しにくくなるため、溶け残りの白い粉が残る可能性が高くなります。

水の硬度について

水に含まれるミネラル分(カルシウム、マグネシウムなど)の量によって硬水と軟水に分けられています。

  • 硬水=ミネラル分の含有量が比較的多い水
  • 軟水=ミネラル分の含有量が比較的少ない水

海外へ行ったときに「石けんが泡立ちにくい」と感じたことはありませんか?
これは、硬水が石けんの成分と反応しにくいためです。

アライグマ

日本の水道水は、ほとんど軟水だよ。

洗濯物を入れすぎている

洗濯機に洗濯物を入れすぎると、洗剤や水の循環がうまく行われず、洗剤の成分が完全に溶けきらないことがあります。


その結果、白い粉の残留物が発生します!

アライグマ

洗濯を早く終わらせたいと思い、洗濯槽に入るだけ入れてしまいがちです。洗剤の溶け残りを防ぐためには、洗濯物は洗濯槽の8割程度までに抑えるのがおすすめです。

洗濯物に白い粉がついているのは、これらの要因が組み合わさって起こると考えられます。
では、白い粉が洗濯物につくのを防ぐ対策を解説します。

対策1 洗濯用液体洗剤の成分を理解する

白い粉の問題を解決するためには、液体洗剤の成分と汚れを落とすメカニズムを知ることが重要です。

液体洗剤に含まれる3つの主成分は以下のとおりです。

洗濯用液体洗剤の3つの主成分
  • 成分1:界面活性剤
  • 成分2:漂白剤
  • 成分3:酵素

ここからは「3つの主成分」と「その役割」について、詳しく説明します。

【洗濯用液体洗剤の成分:1】界面活性剤とは

洗剤において中心的な役割を果たすのが、界面活性剤です。

界面活性剤には二つの役割があります

  1. 洗濯物の汚れや油脂を浮き上がらせ、水に溶かしやすくする。
  2. 取り除いた汚れの再付着を防ぐ.

洗濯物の表面に付着した汚れや油分は、界面活性剤の作用によって水に溶けながら取り除かれていきます。


洗濯物の表面に付着した汚れや油分は、界面活性剤の作用によって効果的に取り除かれます。
さらに界面活性剤は、取り除いた汚れの再付着を防ぐという役割を果たし、洗濯物を清潔な状態に仕上げてくれるのです!

界面活性剤の洗浄力は、洗濯の仕上がりに大きく寄与する成分です。

しかし、界面活性剤は必ずしも完全に溶け切るわけではなく、

時折、白い粉として残留することがあります。

トリサン

洗濯物に不要な痕跡を残すのはやめていただきたい!

洗剤メーカーは、この残留の問題に対処するため、さまざまな工夫を凝らしています。

  • 洗剤の成分配合や製造工程の改善
  • 特殊な形態の界面活性剤の導入 など…

洗濯物への影響だけでなく、洗濯槽への影響も考慮して改良されています。

アライグマ

私たちが、溶け残りを防ぎ
品質の高い洗濯を実現するためには

適切な洗剤量」と「正しい洗濯方法」

の組み合わせが欠かせません

【洗濯用液体洗剤の成分:2】漂白剤とは

漂白剤は、洗濯物のシミや黄ばみを取り除くために使われます。

一般的な漂白剤

「塩素系漂白剤」

「酸素系漂白剤」

があります。

これらの成分も完全に溶けきらない場合にも
白い粉として残ることがあります。

【洗濯用液体洗剤の成分:3】酵素とは

酵素は「タンパク質」や「脂肪」などの汚れを分解し、取り除いてくれる成分です。

日常生活で、衣服に付着する汚れの多くは「汗・皮脂」「食事中に付着するハネや食べこぼし」です。

これらを分解除去するには酵素の力が欠かせません。

だからといって洗剤の量を多くすると、
水への溶け残りが発生し、
洗濯物に「白い粉」として残ってしまうのです。

アライグマ

これらの成分を理解したうえで、次は「水道水」の成分と白い粉が残る問題の対策を考えていきましょう。

ちなみに、洗濯洗剤の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

洗濯洗剤の選び方解説
【プロが解説】洗濯洗剤は粉と液体どっちがいいの?洗濯洗剤の選び方を徹底解説!洗濯洗剤には「液体洗剤」と「粉末洗剤」があります。どちらを選べばいいのか迷いますよね。洗浄力?コスト?洗濯槽に汚れがたまりやすいのは?この疑問にプロが回答します!ズバリ「毎日の洗濯には液体洗剤でOK」です。ただ、洗浄力は粉末洗剤に軍配が上がります。選び方や使い分けも解説していきます。...

洗濯用液体洗剤と水道水の硬度

洗濯用液体洗剤は、粉末の洗剤に比べて水に溶けやすく洗剤残りが少ないので、家庭用洗濯洗剤として人気が高いですね。

実は、液体洗剤であっても、洗濯後の洗剤残りは起きてしまうことがあります。

それは、水道水の硬度が関係しています。

水道水に含まれている
「カルシウム」「マグネシウム」が、
洗剤の洗浄成分である「界面活性剤」と結びつき
「金属石けん」と変化し、
水に溶け残ってしまうのです。

アライグマ

海外でシャワーしたときに「石けんが泡立たない」という経験はありませんか?

それに対して
日本の水道水は「軟水」と呼ばれ、硬度が高くありません。

日本の水道水は軟水です。
しかし、「カルシウム」や「マグネシウム」が
硬水ほど多くはありませんが含まれています。
ですから「金属石けん」が発生してしまうことがあるのです。

この「金属石けん」は溶け残りとなり、洗濯物に白い粉が付く現象を引き起こしてしまうことがあります。

対処法としては、すすぎの最後にクエン酸を使用する方法があります。
これは、水質を中和して、衣服に残る成分を取り除くことができます。

トリサン

日本の水道水でも、地域によって水の硬度は若干変わるそうです。
でも、洗濯時に水道水の成分の調整は無理だわ……。
ほかの対策を見ていきましょう。

液体洗剤で洗濯後の白い粉が付かないようにするコツ

洗濯物に白い粉が付くのを防ぐためには、以下のようなコツがあります。

洗濯物に白い粉が付くのを防ぐ3つのコツ
  • 洗濯洗剤をしっかり水に溶かす(液体洗剤でも!)
  • 洗濯時に多めの水ですすぎをする
  • 洗濯槽を清潔に保つ

ここからは、3つのコツについて詳しく解説します。

コツ1:洗濯洗剤をしっかり水に溶かす!(液体洗剤でも!)

洗濯時に液体洗剤をよく混ぜることは、成分が均等に分散するために重要です。

トリサン

あの……。
文章にするとややこしいです……。

アライグマ

洗濯の手順が分かりにくくなってしまいすみません。

具体例はこちらです。

手間がかかりますが、液体洗剤を入れた後、洗濯機を一度回してから洗濯を開始する方法がおすすめです。

コツ2:洗濯時に多めの水ですすぎをする!

洗濯はいつも「自動コース」という方もいらっしゃると思います。

洗濯物に白い粉がついてしまうようなときは、水位を上げて洗濯することをおすすめします。

特に、すすぎの時の水が多い方が、洗剤の溶け残りが残留するのを防いでくれます。

洗濯物の量を「8割程度」まで抑えて水位を上げるだけで、洗剤の溶け残り問題はかなり解消できます!

全自動洗濯機なのに、コースや水位を手動で設定するのは面倒ですが、液体洗剤で洗剤残りが心配な時はお試しください。

アライグマ

水量は多め、洗濯物は8割程度がおすすめです!

コツ3:洗濯槽を清潔に保つ

洗濯槽の裏側が汚れているために、洗濯物に白い粉が付くこともあります。

トリサン

白いものだけでなく、黒っぽいものが洗濯物についていたことがあります。

トリサンのように、黒っぽい小さなワカメのようなものが付くことがあったら要注意です。

市販の洗濯槽クリーナーを使ってみましょう。

アライグマ

洗濯槽クリーナーを使う頻度は、理想は月1回ですが、3ヶ月に1回ぐらいでもいいので使ってみてください。

あと、洗濯槽の「糸くずフィルター」の中にゴミがたまっているのも、洗濯の仕上がりに影響します。

洗濯後か、洗濯する前にフィルターのごみを取り除いておきましょう。

洗剤投入口付近に洗剤が残ってしまっていることもあります。

夏場の気温が高いときには、カビや雑菌の温床になってしまいます。

気づきにくい部分ですが、洗濯槽クリーナーを使うときに、いちど確認しておきましょう。

毎日の洗濯の後に「洗濯槽に汚れを溜めにくくするおすすめなポイント」をご紹介します。

  • 糸くずフィルターの掃除
  • 洗濯機のふたを開けておく
  • 洗剤投入口を引き出して乾燥させておく

洗濯槽の乾燥を意識しておくだけでも、かなり効果があります!

「洗濯槽クリーナを使った後」におすすめなアイテムがありますのでご紹介します。

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洗濯物に白い粉が付いた時の対処法

実際に、洗濯物に白い粉がついてしまっていた時はどうすればいいのでしょうか?

簡単な方法は「濡らしたタオルなどで拭き取る」です。

乾いた洗濯物の場合は、軽くもんでみるか、濡れタオルで表面を軽くなでるといいでしょう。

アライグマ

あまりにひどい場合はすすぎ直しをおすすめしますが、一般的には上記の対処法で解決することがほとんどです。

まとめ

今回は、洗濯物白い粉のようなものが付く時の、原因と対処法を詳しく解説しました。

洗濯物を干しているときや、たたんでいるときに気が付くことも多くて、もやもやしていた方もいらっしゃると思います。

ぜひ、今回の記事を参考にして、気持ちのいい洗濯ライフを送ってくださいね。